和婚の新しいカタチ「茶婚式」ってどんなもの? |長野県松本を中心に活動するウエディングカメラマンが考える|
近年、和風スタイルの結婚式の人気が高まっています。その中でも特に注目されているのが「茶婚式」です。茶道の精神や作法を取り入れたこの新しい結婚式スタイルは、日本の伝統とおもてなしの心を大切にするお二人にぴったりです。今回は、茶婚式の特徴や流れ、魅力について詳しくご紹介します。
茶婚式とは
茶婚式は、「ちゃこんしき」と読み、茶道の精神や作法にのっとって行われる結婚式です。茶道の教えである「一期一会(いちごいちえ)」や「和敬清寂(わけいせいじゃく)」を大切にし、参列者との絆を深めることを目的としています。また、宗教色がないため、幅広い方々に受け入れられるスタイルです。
一期一会と和敬清寂
- 一期一会:人との出会いを一生に一度の機会と捉え、心からの誠意を尽くすこと。
- 和敬清寂:お互いに敬意を持ち、調和を大切にすること。
茶婚式の流れ
茶婚式は、茶室や日本庭園、料亭などで行われることが多いです。以下は、一般的な茶婚式の流れです。
参列者・新郎新婦の着席
- 両家の親族、お茶を点てる茶人、式を進める司会者が着席し、続いて新郎新婦が着席します。
濃茶点前(こいちゃてまえ)
- 茶人が濃茶(こいちゃ)を点てます。濃茶は抹茶の中でも特に上質なものが使用されます。
夫婦で契りを交わす
- 新郎新婦が茶人の点てた濃茶を飲み交わし、互いに誓いの言葉を読み上げます。
両家交流
- 茶人が点てた薄茶(うすちゃ)とお茶菓子を楽しみながら、両家の親族が交流します。
指輪の交換
- 新郎新婦が指輪を交換し、式のクライマックスを迎えます。
新郎新婦・両家親族の一礼、退席
- 以上で式が終了します。
茶婚式の魅力
茶婚式の魅力は、その厳かさと温かさが融合している点にあります。
- 親密な空間:茶室という小さな空間で行われるため、両家の距離が縮まりやすく、一体感が生まれます。
- 格式の高さ:茶道の作法に則ることで、神前式のような和の格式が保たれます。
- 気軽さ:進行が比較的シンプルなため、新郎新婦も参列者もリラックスして参加できます。
- 酒を使わない:お茶を使うため、お酒が苦手な方にも優しい式です。
茶婚式にかかる費用
茶婚式の費用は、平均して15万円程度です。これには茶室の使用料や挙式進行料が含まれていることが多いです。他の挙式スタイルに比べて比較的費用を抑えられるのが魅力です。ただし、和装で行うため、着物のレンタルや着付け、髪のセットなどには別途費用がかかることを考慮しましょう。
まとめ
茶婚式は、日本の伝統文化である茶道を取り入れた新しい結婚式のスタイルです。茶道の精神を大切にしつつ、親密な雰囲気で式を進行できるため、お二人の絆を深めるとともに、参列者との交流も楽しめます。和婚スタイルを検討しているお二人は、ぜひ茶婚式を選択肢に入れてみてください。